ネックから編む男性用ラグランセーター M サイズの編み方です。
原型は男性サイズを使用しましたが、女性でも大丈夫です。女性の場合は L ~ LL になると思います。
首周りのゴム編みは最後に編んだ方がバランスが良いので、本体を編んでから編みます。
そのため、別糸の作り目から編み始めます。
今回は余り毛糸で編んだので、数種類の毛糸を使用しています。毛糸の太さは棒針 8 号~ 10 号用に統一しています。
編み始めの目数を決めたら、段数は定規を充て、都度サイズを測りながら編んでいきます。
材料
- 毛糸:8 号~ 10 号用
- 棒針:8 号 (本体用)、5 号 (ゴム編み用)
- 編み出し糸
- かぎ針:9 号くらい (編み出し糸を編むときに使用します)
- 目数リング
- とじ針
棒針は 80cm の輪針が便利ですが、4 本針でももちろん大丈夫です。
長い針だけだと袖口が編みづらいので、短い針もあると良いです。
編み図
見頃の編み方
編み始め
40目 – 20目 – 40目 – 20目の合計 120 目鎖編みを編み、裏目を拾いながら、棒針に目を入れていきます。
ラグラン線
ラグラン線は 2 目とります。目数リングの左右 1 目ずつがラグラン線となり、目数リングから 2 目めを増目していきます。
- 1 段目:つくり目
- 2 段目:増目なしで 1 周編む
- 3 段目:かけ目で目を増やす
- 4 段目:ねじり目で穴を埋める
1 箇所あたり 26 目増やします (2-1-26:2 段毎 – 1 目 – 26 回) 。合計 54 段となります。
前後差を編みます
後見頃のみ、前後差 3 cm 編みます。
ラグラン線は、後見頃側 1 目を含めます。偶数段だと向きが反対になってしまう (以降裏目で編んでいくことになります) ので、奇数段で終えます。
袖部分を別糸にとります
別糸で 12 目 (6 目×2) を 2 本作ります。
別糸の裏目から 12 目拾い、針に目を入れていきます。
袖部分を別糸 (画像では青い糸) にとっておきます。
前見頃を編み、別糸の 6 目から目を拾います。
腕部分を別糸 (ここでは青色) にとります。
最初の部分と繋げます。
見頃を編みます
そのまま 34 cm 編んでいきます。
後見頃の紫色の部分が長いのは、前後差分です。
本当はこのまま裾まで 34cm 編んでいきますが、ベースの色の毛糸 (ベージュ) の残量が怪しいので、袖から編んでしまいます。
毛糸の残量が気にならない方は、このまま裾まで編んでしまってください。
裾を編みます
5 号針に変え、2 目ゴム編みで 7cm 編みます。
裏目の伏せ止めで処理します。詳しくは袖の編み方で説明しています。
袖の編み方
前後差から 6 目拾います
別糸 (青色) にとっておいた目を針に移します。4本針を使用する場合は、短い針を使いましょう。
前後差部分から 6 目拾います。
編み始め位置を決めます
脇の下のちょうど真ん中 (ラグラン線とラグラン線の中間位置) を編み始め位置にします (数目段数がずれます)。
編み始め位置に目数リングを入れ、目数リングの左右で減目します (偶数段の最後と奇数段の最初で減目します)。
減目しながら袖口まで編んでいきます。
袖口を編みます
5 号針に替え、2 目ゴム編みで 7cm 編みます。最後は裏目の伏せ止めで処理します。
衿ぐり
衿ぐりは、裾や袖口と同様、2 目ゴム編みで 3cm 編みます。
ラグラン線 (表編み 2 目) と合わせるようにすると、デザイン的に綺麗です。
裏目の伏せ止めで処理します。
仕上げ (スチームアイロンをあてる)
糸処理をして、裏側からスチームアイロンをあてて完成です。
特にゴム編み部分はよれているので、少し時間をかけて、しっかり伸ばしましょう。
スチームアイロンをあてるかあてないかで、作品の仕上がりが大きく変わります。ちょっと面倒ですが、頑張りましょう!